忍耐力が無くて失敗した起業家

「起業家が成功する為には、強い忍耐力と精神力が必要」だと感じている「おおさか総合起業家支援センター」の佐藤です。

 

これから昔話をいたします。

もう10年以上前の昔話、私が会計事務所で副所長勤務をしていた時に、一流上場会社の企画部長を退職されて独立した起業家がいました。

彼はマーケティングのプロで、いままで自分が企画した商品はヒット商品になっていると豪語されていました。
もちろん大企業と、独立したばかりの起業家は違いますので、数あるフランチャイズ展開されている業種の中で、直近に一番ヒットする会社を調べあげて、業務提携されてから、これまた出店場所も半年以上調査して、「絶対成功します‼️」と宣言されて起業されました。

起業して半年後。

社員とアルバイトが私の指示に従わず辞めていく。
客層が良くないので、文句ばかり言ってくる。
思った程に売上が伸びていない。
自分が現場にいて働くことが苦痛だ。
そもそも、この業種はダメなような気がする。

と、私と打ち合わせをすれば会計や経営の相談ではなく、経営の愚痴ばかりを言っていました。

愚痴からどうすれば健全な話になるのか。
当時の私は、ひたすら経営者をなだめていました(いまなら違った対応をしますけど・・・)

商売を始めて軌道に乗るまで、通常は儲かるよりも出費の方が多い。
客層はサービスも出店場所も、低所得層のターゲットだったで、ある程度は仕方がない。
いまはスタッフも慣れていないので苦情も多いだろうが、きちんと対応していけば、いずれ減っていく。
いままでデスクワークから、立ち仕事になれば辛いのは当然。でも慣れていくので大丈夫。
業種がダメかどうかは分かりませんが、お話を聞いていた限りでは、今後伸びる業界だと私も感じます。

しかし、僅か一年足らずで廃業。

ところが、そのフランチャイズ業界は、その一年後大ブレイク。
三年後には大成功企業として、日本中に知れ渡り業界を牽引していく程の存在になっていました。

つまり、マーケティングのプロと言っていた、起業家の見立ては全て正しかったのです。

ただ経営者としては素人だったこと。
商売に愛情がなかったこと。
そして何より忍耐力がなかったことが、一番の失敗した原因でした。

もし商売を続けていたのなら、億単位の富をもたらしていたでしょう。
成功するのか、失敗するのか、中小企業は経営者の判断にかかっています。

それが経営の面白さでもあり、怖さでもあります。

そして起業して直ぐに結果が出る企業の方が、圧倒的に多いのです。
その時、起業家の皆さんは、本当に起業して良かったのか、希望と不安との葛藤が起きて当然です。

そんな時に、ご相談していただくのが私たちの存在価値の一つだと思っています。

2018年11月19日 | カテゴリー : 起業家スピリッツタグ: , ,